唐沢寿明さんは高校を中退後、1980年に俳優としての活動を開始しました。しばらくの間、いろいろな事務所を回った後、浅野ゆう子さんに声をかけられて、研音に現在までずっと所属しています。
高校を中退したため親から勘当され、デビュー当時は、ほとんど収入がなく、コンビニでのアルバイトやキャバレーの客引きも行っていたそうです。その他にも、ちょっとした脇役や衣装や照明といった裏方の仕事もして、何とか生活をしていました。しかし、本人は「今日の自分があるのは過去のおかげ」であると、下積み時代を回想しています。
オーディションにもなかなか合格せず、どうすればよいのか分からなくなった時、浅野ゆう子さんのアドバイスで爽やか路線に変更したところ、売れ始め、オーディションにも合格するようになりました。
1992年のドラマ「愛という名のもとに」で一気に知名度を上げ、女性ファッション誌でも取り上げられるようになるなど、1990年代には人気俳優の座に上りつめました。
NHKの連続テレビ小説では、「純ちゃんの応援歌」(1988)、「とと姉ちゃん」(2016)、現在放映中の「エール」(2020)にも出演しています。
2002年の大河ドラマ「利家とまつ〜加賀百万石物語〜 」では、前田利家役で主役を演じました。
その他、「美味しんぼ」(1994~1999)、「白い巨塔」(2003~2004)、「ルーズヴェルトゲーム」(2014)、「ハラスメントゲーム」(2018)、「ボイス110緊急指令室」(2019)など数々のテレビドラマに出演するほか、映画、舞台、エンターテインメントでも活躍をしていて、今では日本を代表する俳優の1人となりました。
気になるプライベート
NHKの連続テレビ小説「純ちゃんの応援歌」で共演したことがきっかけとなり、1995年に女優の山口智子さんと結婚しました。これがデビュー作で主演であった山口さんは、下積みの経験が長かった唐沢さんに「女優としてやっていく自信がない」などと撮影の合間にたびたび悩みを打ち明けていたそうです。
唐沢さんは山口さんについて、普通の感じの女性で、家のこともちゃんとやる人と印象を述べていて、山口さんは 「仕事に対する姿勢を尊敬しています」と唐沢さんの演技に対する情熱を評価しています。
2013年の雑誌のインタビューでは、山口さんは 「いい主人に巡り合えて本当に幸せ。人生を豊かにしてくれて、心から感謝してる」、「彼と歩む人生はとても楽しいです」と唐沢さんとの結婚生活が充実したものであることを語っています。
ブルース・リーの大ファンであり、知識も豊富でかなりの思い入れがあるそうです。また、かなりの自動車愛好家であり、ヒストリックカーを多く所有するほか、ラリーやサーキットのレースにも積極的に参加しています。
性格
唐沢さんの性格をまとめると、人の面倒をよく見る親分肌である一方で、怖がりで寂しがり屋であり、普段は適当なことばかり言うひょうきんな明るい性格であるということです。
一方で、演技に向き合う姿勢は真剣そのものであり、舞台・芝居放映中には「役のイメージが崩れる」として他の番組に出演しないほどの熱心さであります。
外食も大好きで、インターネットで念入りに検索してから人を食事に誘うそうです。そして、高級食材ではなくB級グルメが大好きなそうです。
最新の動向
唐沢さんは先ほども述べましたように、現在放映中の連続テレビ小説「エール」に出演しているほか、 10月9日に放送が開始されるテレビ朝日系ドラマ「24 JAPAN」(金曜午後11時15分)にも主演します。
アメリカのヒット作であるドラマ「24」の日本版である本作で、 唐沢さんはテロ対策ユニットであるCTU捜査官、獅童現馬を演じます。唐沢さんは、アメリカのオリジナル作品の大ファンであり、携帯電話の着信音もCTU内線音にするほどだということです。
3月に撮影がスタートしたのですが、新型コロナウィルスの影響で2カ月間ほど撮影が中断したそうです。ドラマの魅力について唐沢さんは、 「当時見ていた方には、設定が変わって楽しんでいただける部分もある。見たことのない人にも必ずはまっていただけると思う。ぜひ見続けて」とコメントしています。
まとめ

唐沢さんは、今や大俳優となっていますが、デビューした当時はかなり下積みで苦労をされています。そのため知名度が上がってからも、演技に対する熱心な姿勢が印象に残ります。
山口智子さんとの結婚生活も充実していて、プライベートでも素晴らしい方のようです。
また、明るい性格で多くの方に頼りにされています。また、自動車に対する情熱は大変なもので、クラシックカーなどの知識もかなりのもののようです。たくさんの車を所有していることからもカーマニアぶりがうかがえます。
これから始まる「24 JAPAN」でどのような演技を見せてくれるのか、非常に楽しみです。