身を粉にして働き続け、定年退職を迎えた人達の中で、趣味を持たない「無趣味」の人達は、楽しい老後を過ごせる確率が低いと言われています。
「これでお役御免だ!明日からは自由に生きるぞ」と開放感に浸れるのも1週間程度。
24時間何にも縛られない生活の中で、自分のやりたいことを見つけられずに健康や精神面で問題が発生してしまうことが多いのです。
老後を楽しく生きるには、もちろん年金や貯蓄などの金銭面が重要なのはもちろん、「没頭できる趣味を持つ」ことも同じくらい重要なのです。
この記事では、そんな「没頭できる趣味を作ることが老後に良い影響を与える理由」について解説していきたいと思います。
年金暮らしで趣味がない人の精神的苦痛
定年退職前と後とでは、全く違う生活リズムになるといっても過言ではありません。
無趣味の人は、朝昼晩の食事やお風呂、といった必ず毎日すること以外の「やること」がない為、確実に時間を持て余してしまいます。
しばらくは、それまで働き続けた肉体的、精神的な疲れを癒す時間となりますが、その蓄積された疲労がなくなった後は、「自由な時間が苦痛になっていく」のです。
やることといえば、テレビを見たり、新聞を読んだり、散歩をしたりするくらいで、金銭的にも何度も何度も旅行に行くということもできないでしょう。
そんな時間を持て余す暮らしをしていると、次第に今まで見えなかった(見ようとしていなかった)部分に注目するようになっていきます。
「配偶者の暮らし」です。
今までは、通勤や仕事を含め一日10時間前後は家を空けていて、睡眠時間以外の配偶者との時間は6時間あるかないかといったものが、「ずっと一緒」になるわけです。
そうなると、配偶者の行動や言動、服装など細かい部分が気になりだし、無意識に何度も指摘してしまうのです。
毎日何度も何度も配偶者に指摘していくと、最初のうちは「はいはい」「わかりました」と受け入れていたとしても、次第に「好きにさせて」「うるさい」と嫌悪感を抱くようになってしまいます。
このように、時間を持て余すという精神的苦痛と、配偶者との関係性の悪化によって、老後の幸せは失われていってしまうのです。
年金暮らしでも没頭できる趣味があれば生活にハリがでる
定年退職をする前から、没頭できるのような趣味を持っている人は、自由な時間ができたことによって更に趣味に掛ける時間を増やすことができ、充実した毎日を過ごすことができます。
もしも定年退職前に没頭できるような趣味がなくても、定年退職後に様々なことにチャレンジして、自分が最も興味を持ったことを本格的な趣味として始めても良いでしょう。
そういった趣味を作ることができれば、自然と向上心や目標ができ、自然と活力が湧いてくるはずです。
また、すでに趣味を持っている人も、「夫婦一緒にできる趣味」を作るのもおすすめです。
何十年も連れ添った配偶者とのんびりと共同作業をすることで、幸福度の高い生活を送ることができるでしょう。
老後におすすめな趣味
高齢者に人気の趣味と言えば、
・旅行
・映画鑑賞
・読書
・食べ歩き
・裁縫
・料理
・SNSやブログ
・釣り
・家庭菜園
というものが挙げられます。
この他にも様々な人気の趣味がありますので、積極的にチャレンジしてみるべきでしょう。
まとめ
今回は、没頭できる趣味を作ることが老後に良い影響を与える理由について解説してきました。
定年退職後も何の趣味も持たず時間を持て余してしまうと、精神的苦痛を感じるようになり、配偶者との関係も悪化する可能性があるのです。
趣味は定年退職後からでも作ることができるので、「家にいる」ことにこだわらず、積極的に新たなことにチャレンジして、没頭できる趣味を見つけるべきなのです。
ぜひ、没頭できる趣味のある老後生活を送り、幸福度の高い生活を送っていきましょう。