二階堂ふみ 朝ドラ『エール』での役作り W主演を務める映画『ばるぼら』
朝ドラ『エール』での役作り
今放送中の『エール』は、たとえ15分という短い時間であっても、見終わってからシーンを思い出したり、余韻を味わったりということがあります。
主人公・古山裕一を演じる窪田正孝さんの激しい慟哭。自分の作った音楽が人々を戦争へと駆り立てた、という自覚。
負い目。後悔。苦しみ。「音楽が憎い」という裕一の叫びが視聴者の胸にも突き刺さってきます。
重たい沈鬱の中にいる夫を静かに受け止める妻・音の姿も、実に印象的でした。音役の二階堂ふみさんの演技は揺るぎなく、セリフのない間でもその横顔はたくさんのことを物語っていました。
一つの山場を迎えた10月21日93話。静かでBGMもほとんどありません。3分ほどの間にセリフはたったの二言、三言。しかし、裕一が少しずつ再生していくプロセスが確かに見えた。
『とんがり帽子』の譜面
疲れて眠ってしまった裕一のそばで、完成した『とんがり帽子』の譜面を見て、音は歌を口ずさみます。それだけで「大きな転換点」がしっかりと表現されていました。言外の仕草によってたくさんのことが語られ、裕一と音の心の中がしっかりと伝わってきました。
静かであればあるだけ、見ている人は多くのことを考えます。静けさの中の「豊かさ」が作品を際立たせています。窪田さんの演技力も素晴らしいのですが、音を演じる二階堂さんの役作りは本当にすごいものがあります。
若い時の音は積極的な性格でした。しかし、結婚・出産を経験してから、他の人を包み込むような温かさを特に感じるようになりました。
一人の女性の成長ぶりと変化、を説明されるのではなく表情や振る舞いで的確に表現しています。ドラマを通して二階堂さんはきっと、内面で音というキャラクターの役づくりを絶え間なく続けてきたとしか思えません。
しかも、「静か」だけではないのが音の魅力です。全身で喜びを表現する演技は、生きる原動力となっているものであり、先にも述べました静けさと組み合わさって素晴らしさが増しています。
「美少女図鑑×モデルプレス 原石プロジェクト」

「美少女図鑑×モデルプレス 原石プロジェクト」
二階堂ふみ、桜井日奈子、馬場ふみか、山本舞香など数多くの女優・タレントを輩出してきた「美少女図鑑」と、「モデルプレス」のコラボレーション企画「美少女図鑑×モデルプレス 原石プロジェクト」が2020年7月27日よりスタートしました。
2002年の創刊以降、全国で数多くの美少女を発掘してきた地方発のフリーペーパー「美少女図鑑」。同誌を手がける株式会社美少女図鑑は2020年6月に従来までの運営体制を一新し、オンライン展開を強化。その一環として「モデルプレス」とのコラボ企画を実施します。
同プロジェクトでは、撮影会でのオフライン審査に加え、モデルプレスアプリ投票、ライブ配信アプリ「ミクチャ」を活用したオンライン審査を通じて、次世代美少女の原石を発掘。その魅力を全国へと発信していきます。
そして、通過者はモデルプレス内の「美少女図鑑×モデルプレス 原石プロジェクト」特設サイトや特集、インタビューなど様々な方法で掲載されることになります。
W主演を務める映画『ばるぼら』
手塚治虫さんのカルト的な人気作を二階堂ふみさんと稲垣吾郎さんのW主演で実写映画化した「ばるぼら」が、11月20日から東京・シネマート新宿、ユーロスペースほか全国で公開されることが決まりました。
第32回東京国際映画祭のコンペティション部門に選出された同作は、日本・ドイツ・イギリスの合作です。手塚眞さんが監督をつとめ、クリストファー・ドイルが撮影監督をしています。
原作は1973年に発表され、様々なタブーに挑戦した意欲的な作品です。異常性欲に悩まされている耽美派の人気小説家・美倉洋介(稲垣)は、新宿駅で酔っ払っていた少女ばるぼら(二階堂ふみ)と出会い、自宅に連れて帰ります。
酒を飲みだらしないばるぼらですが、美倉は奇妙な魅力を感じ追い出すことができなません。彼女がいると不思議なことに美倉は書けるようになり、新たな小説を創造する意欲が沸き起こるのです。
稲垣さんは、『都会の吹き溜まりに真実は潜んでいる。あらがえない輪廻転生の中に自分の人生もまるごと引きずりこまれていく』。
今も僕の中にばるぼらが生きています」と語る。そして「スタッフそして役を共に生き抜いてくださった二階堂ふみさんをはじめとしたキャストの皆さんにも心から感謝しています」と公開決定を喜んでいます。
一方の二階堂ふみさんも、「曇天の新宿を、稲垣さん演じる美倉洋介と走り続けました。湿ってて、汚れてて、それでも愛おしさを感じてしまう人間の感情に埋れながらも、雑踏の中、希望を示してくださり、助けて頂き、感謝しかありません」と感謝の念とともに、撮影当時を回想しています。
今後も注目!紅白司会!
『エール』でNHK連続テレビ小説に初出演
二階堂ふみさんは、『エール』でNHK連続テレビ小説に初出演しました。「ぜひこの作品に携わりたい」としてヒロインオーディションに臨み、オーディションで見せた熱演と歌唱力により応募者2,082人の中から選出されました。
『エール』での熱演から、「第71回NHK紅白歌合戦」 紅組司会に選ばれました。これからのさらなる活躍が期待されます。