DTP デザインのメリット・デメリット!

これまでの紹介してきた記事から、 DTP デザインを学ぶことによるメリット・デメリットをまとめてみましょう。
メリット
・Adobe Illustrator や Photosho といったデザインソフトの基本的な使い方が身につく
・印刷物に関する基本的な知識が身につく
・世の中のチラシなどがどうやって作られているのかがわかる
・印刷機の使い方や仕組みがわかるようになる
・どのように印刷すればミスがなくなるのかがわかる
・作業工程が短縮でき、修正が容易になる
・冊子づくりや製本作業に関われるので、本の出版などに応用できる
以上のように、 DTP デザインを学ぶことのメリットは、印刷物のデザインを基礎から学べ、デザインソフトの使い方を学ぶことと言えるでしょう。
また、印刷物という修正の効かないものになりますので、細かいところまで気にかける繊細さや、ミスなく業務を仕上げる責任感も養っていくことができます。
デメリット
・良い制作物を作るには、優れたデザインセンスや印刷の基本知識が必要
・操作方法やさまざまな知識をマスターするのに時間がかかる
・印刷ミスがあるとやり直しがきかずすべて刷り直しになる
・ウェブデザインへの展開は応用できるものの、新しく学び直す必要がある
・ DTP 業界は縮小が続いており、将来的に厳しい
・ DTP デザイナーとしては給料が伸び悩む可能性が高い
・低価格での印刷物発注が可能になった
DTP デザインを学んでいく上でのデメリットは、印刷業界の市場規模は縮小しており、これから給料が大きく伸びたり、ということは難しい可能性が高いです。
ネット通販のような形で印刷を任せられる業者も増えてきたため、低価格化が進み、わざわざ DTP デザイナーにデザインを頼む、ということも少なくなってしまいました。
また、現在伸びているウェブデザイン業界のスキルを学び直そうとする場合、今までやってきたことから新しく学び直す必要もあるため、また一から勉強することになるでしょう。
DTP デザインの将来性は?

DTP デザイナーとしての今後の将来性ですが、業界全体の規模については「現在縮小が続いており、ゆるやかに減少していく」と言えるのではないでしょうか。
というのも、現在のメインはウェブ業界のほうが規模としては大きくなってきています。そのかわり、印刷業界の規模は減ってきているのです。これは大手マスコミなどの出稿媒体を見るとわかりますが、看板などの広告より、ウェブ広告の割合が大きく増えてきています。
そのため、今後需要が見込まれるのはウェブ業界のほうが多くなるでしょう。ウェブデザインや IT・システムエンジニアといった職業のほうが、給料アップが見込まれます。
紙と Web 両方を扱えるスキルを身につけておけば、さまざまな仕事に対応することができるでしょう。
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# DTP デザイナーとして今後の目標は? 転職はどうする?
DTP 業界は、長く働いていても大幅な昇給は望みにくく、労働時間や残業時間が長くなる割に、収入が見合わない、といった声がよく聞かれます。
また、この仕事はトレンドをキャッチしていく感性が必要で、若い人が次々と出てきます。
そのため、 DTP デザイナーは、40代・50代までずっと DTP デザイナー一本でやっていく、ということは難しいでしょう。
正社員の DTP デザイナーとして活躍したい場合、チームマネジメントなどを学び、アートディレクターやクリエイティブディレクター、プロデューサーへキャリアアップしていく必要があるでしょう。
印刷物の基本知識を学んだ状態で営業やクライアントとの連絡を取れるというのは、非常に貴重です。
デザイナー・クライアント双方にとって最もベストな提案ができるようになり、会社にとっても心強い人間となれるでしょう。
そして、印刷物へのデザインに加え、ウェブデザインやグラフィックデザイナー、ウェブエンジニアやプログラミングなど異業種の知識があると、より一層業務の幅が広がり、給料アップにつながるでしょう。
もし DTP デザインを職人的にこだわってやっていきたいのであれば、独立・フリーランスとなって働いていくことも一つの手段です。
転職を検討する場合、ウェブ業界への転職がおすすめです。印刷物と勝手は違いますが、 Illustrator や Photoshop といったソフトウェアや、デザインの基本的な知識などについては応用ができます。
今まで得てきた経験も無駄にならず、プラスアルファの成長が見込めるでしょう。
DTP デザインできるようになったら転職も検討しよう
DTP デザインやそれに関連する業務が習得できれば、パソコンを使ったデザイン業務については一通りできるでしょう。
そこから、デザインにこだわり、自分の実力をアピールし、さらにレベルの高い技術者を目指すのか?
または昇給を目指し、学んだ知識を後輩に教える役目や、営業といった形でデザイナーとクライアントとの橋渡し役となり、やり取りをしていくのか?
あるいはグラフィックデザインやウェブデザインといった知識を身につけ、他業種にチャレンジしていくのか?
将来の目標や働き方を考え、自分の目指す姿を実現させていきましょう